21年東京オリンピック(五輪)団体銀メダリストの石川佳純(29=全農)が初戦突破を決めた。「いい流れで試合が進められた」とうなずいた。

前日25日に平野美宇(22=木下グループ)との女子ダブルスを棄権すると発表したため、この日が今大会初戦。第1ゲーム(G)から主導権を握り、4-1で快勝発進した。

試合後は淡々とした口調で「出だしから3Gリードすることができた。サービスからも先手が取れた」と振り返った。ダブルスの出場を棄権した影響については「切り替えてシングルスをスタートした。全日本もたくさん経験させてもらっているので特に影響はないです」と決然とした表情で言った。

今大会は24年パリ五輪の選考を兼ねる。石川は大会前の時点で87ポイントを保持しており、女子7位につけているが「あまり考えないようにしています」と言い切った。

全日本で現役最多5度の優勝経験がある29歳は「全日本は日本で一番格式が高い」とし、「この大会で活躍することに意味がある」と覚悟をにじませた。

◆今大会で加算されるポイント(P)数

1位=60P、2位=50P、3・4位=40P、5~8位=25P、16強=10P、32強=5P

◆大会前の選考ポイント(P)上位8人

1位 早田ひな(164P)

2位 伊藤美誠(117・5P)

3位 平野美宇(109P)

4位 木原美悠(106P)

5位 芝田沙季(102P)

6位 長崎美柚(97P)

7位 石川佳純(87P)

8位 佐藤瞳(69P)