宇都宮ブレックスが西地区で首位争いをしている広島ドラゴンフライズ相手にリベンジに成功した。

 

前半のつまずきが響いて負けた28日を省みて、第1クオーター(Q)からアグレッシブにプレー。前半を45-36で折り返し、後半も高い集中力を保った。

 

その象徴が鵤誠司(28)だ。追い上げを食らった第4Q残り2分30秒、相手の緩慢なスローインに反応し、スチールに成功。反撃の芽をつんだ。残り53秒では、もらったファウルがノーマルではなくアンライクスポールマンファウルと主張。ヘッドコーチチャレンジの結果、認められ、フリースロー2本をきっちり決めた。

 

佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチ(38)は鵤について「コーチチャレンジについては選手が一番わかっているので、それっぽいシーンがあったらすぐに言って、とチームで話し合っている。最後まで集中して、しかもフリースローを2本とも決めてくれた」と手放しで褒めた。

 

チーム最多の21得点を決めたアイザック・フォトゥ(29)も「泥くさい部分が(優勝した)昨季の自分たちの強みだった。それをしっかりやり続けることが必要」と言う。強豪にリベンジし、勝率を再び5割に戻した。プレーオフ出場には依然厳しい状況ではあるが、佐々ヘッドコーチは「あきらめていない状況を選手たちがつくってくれている。チャンスがある限り絶対最後まであきらめない。1つでも多く勝ち、1つも負けないように頑張っていきたい」と話した。