道路建設ペリグリンが4-3でダイシンを下し、3大会連続21度目の優勝を飾った。FW大滝知香主将(24)のゴールで先制したが、2度勝ち越される苦しい展開。2-3の第3ピリオド16分15秒にFW大滝が自身2点目を決めて同点。1分22秒後にはDF細山田茜(31)が決勝ゴールを挙げた。

逆転勝利を告げる終了のブザーと同時に、緑色のユニホームがいっせいに氷上になだれこんだ。「オリンピックのあった昨年は、日本代表の活動が多く、チームが1つになる時間が少なかった。今年はみんなが、チームのためにできることを探して、頑張った」。大滝が顔をほころばせた。

2週間前のスマイルリーグファイナルトーナメントは決勝でダイシンに1-2で敗れ、2連覇を逃した。その後、大会まで全員が1日も休まずトレーニングを続け、本番を迎えた。テーマは「ゴール前の攻撃を厚く」。この日の4ゴールのうち、3ゴールが味方のシュートのリバウンドを詰めたもの。敵陣ゴール前に攻め込んだ時には、必ず誰かがフォローした。「スタッフに言われ続けたことを、実践できたから勝てた」と細山田。攻撃力とプライドを取り戻した女王が、最高の笑顔で今シーズンを締めくくった。【中島洋尚】