フィギュアスケート男子で22年に現役復帰した織田信成(36=大阪スケート倶楽部)が29日、自身のSNSを更新し、10年ぶりの出場を目指していた全日本選手権(12月20~24日、長野)への道が断たれたことを報告した。
織田はインスタグラムに「応援して下さるファンの皆様 関係者の皆様へ」と題した文面を投稿。日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から義務づけられている大会6カ月前までのJADAへ届け出と競技外検査を履行できていなかったため、全日本選手権の出場資格が得られなかった経緯について説明した。
「昨年10月に日本スケート連盟・大阪府スケート連盟に現役復帰の報告を行い、選手登録に必要な手続きについて、その都度確認して参りました。その際、ドーピング手続きの指摘やチェックはなく、自分自身も気付いていませんでした。
今年7月に日本スケート連盟から『WADAへのドーピング登録が済んでいない。全日本選手権出場への登録期間を過ぎているので、すぐに除外申請書をWADAに提出してほしい』旨の連絡がありました。連盟の指示通り、WADAへの除外申請書を提出しましたが、8月末にWADAから『除外申請を却下する』との報告がありました。
全日本選手権への出場条件となる近畿大会・西日本大会は、日本スケート連盟の許可の下、出場しました。同時に、全日本選手権出場の可能性を探れないか近日まで各所に相談して参りました。しかし、西日本大会前日に、日本スケート連盟から『全日本出場不可』を関係者や報道各社にリリースする、と告げられました。
結果は真摯に受け止め、自分自身や周囲の関係者もドーピングに対する手続きに気づくことができなかったことも猛省しております。10年ぶりの全日本出場という目標に向かい、覚悟を決めて厳しいトレーニングを重ねてきました。今回の問題で、動揺もありましたが、西日本大会を優勝することができました。これも、皆様の温かい応援のおかげです。本当にありがとうございました。一方で、ご期待に沿えない形になり、申し訳なく思います。
昨今、フィギュアスケーとでも世界的にドーピング問題が取り沙汰されています。今後他の選手に対しこのようなことが起こらないよう、選手が競技に集中できるサポート体制を作れるよう、日本スケート連盟を始めとした関係各位と、微力ながら私自身も協力させて頂きたく、またスケート界のさらなる発展に貢献できるようにしていきたいと思います。
これからもスケートに対し、真摯に向き合っていきたいという想いです。出場できる大会に向け全力を尽くしますので、これからも引き続き応援して下さると幸いです」
28日には全日本選手権の予選会となる西日本選手権(広島・ひろしんビッグウェーブ)で優勝。全日本選手権へ進む上位6人の枠に入ったが、競技復帰時の手続きに不備があり、日本アンチ・ドーピング規定に抵触した。
表彰式後には涙を流しながら「僕としても非常に残念。最近まで周りの人たちが模索してくれました。目標を失った時はかなり落ち込み、精神的にも練習に行けない気持ちになってしまった」と話していた。


