6度の優勝を誇るBシード東海大大阪仰星(大阪第3)が圧勝発進した。

開始2分にWTB村岡龍空(りゅうあ、3年)のトライで先制すると、もう止まらなかった。前後半ともに7トライ、43点ずつを奪って完封した。

3トライの村岡は「花園が初めてのメンバーが多く、初戦の硬さがあった。細かい判断、細かいスキルのところがまだまだ。中1日ですけど、全力で修正したい」と引き締めた。

現3年生が1年生だった2年前に花園制覇。押しも押されもしない強豪だが、今年は様相が違った。

今年1月の新人戦で大阪朝鮮に敗れ、選抜大会出場を逃した。高校日本代表候補もいない。表立って実力を示せていなかった。それでも最後に、全国トップクラスの常翔学園を下して花園にやってきた。

湯浅大智監督(42)は「人として成長しました。それが今の結果につながっている。丁寧にプレーするようになりましたね」と、この1年を振り返った。

試合後の取材。主将の和田寛大(3年)は、目の前の記者が落としたチョコレートの銀紙を瞬時にしゃがんで拾い上げた。率先したゴミ拾いもチームの決めごと。グラウンド外の生活を丁寧にすることで、グラウンドでの気付きも生まれるという考えだという。

「3年生は集大成というより、まだ成長している途中。点数だけを見ると悪くないけど、隅々まで見て連係を取る部分がまだまだ。成熟できるように頑張ります」と湯浅監督。下馬評は決して高くないが、まさに虎視眈々(たんたん)と2大会ぶりの頂点を見据えている。【柏原誠】

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