スーパーラグビーのサンウルブズが14日、第5戦のレッズ戦(16日、東京・秩父宮)に向け千葉県内で練習を行った。

ここまで4試合すべてに出場しているロックのヘル・ウヴェ(28=ヤマハ)は練習後、取材に応じ「毎試合セットプレーが良くなってきている。少しでも上に行けるように努力したい」と意気込みを語った。9月に始まるワールドカップ(W杯)に関しては「もちろん、選ばれたいが、今はサンウルブズでいいプレーをするように集中するだけ」と試合でアピールし、代表入りを狙う。

今週同じトンガ出身のマフィが初招集された。普段もトンガの言葉でよく話すというウヴェは「ずっと日本代表で一緒にやっていたし、また同じチームでプレーできるのはうれしい」と心強い仲間の加入に笑顔を見せた。

左手にしている白いリストバンドに「スパイダーマン」に似たマークが描かれている。16年に公開された映画「デッドプール」のキャラクターの顔の模様を描いたもので「体がボロボロでも戦うスーパーヒーロー。それを見ながら自分を奮起させている」と話す。骨折やケガから復帰した自分を重ね合わせ「自分もデッドプールと同じことをしてやろう」と日々考えながらプレーしているという。

厳しい練習が続くが「プレーがするのが大好き。休みは特にいらない」と語るウヴェ。スーパーヒーローとなって、レッズ戦でチームに2勝目をもたらし、9月のW杯まで突き進む。【松熊洋介】