ラグビー日本代表は1日、ワールドカップ(W杯)1次リーグ第3戦サモア戦(5日、愛知・豊田スタジアム)に向けて、都内で調整した。
SH田中史朗(34=キヤノン)は日本の熱狂を肌で感じ「(ニュージーランド代表)オールブラックスになった気分」とニッコリ。2戦連続途中出場の“フィニッシャー”は「勘違い」を排除し、初の8強へけん引していく。
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世界を驚かせた格上アイルランド戦勝利から3日。今回の代表最多72キャップを誇る田中にとっても、世間の反響は新鮮だった。
「(静岡から移動した)東京駅構内ではファンの方の花道ができて、外に出てもいろいろな方に声をかけられたり…。オールブラックスになった気分ですね」
大会3連覇を目指す王国と重ね合わせると、自らに言い聞かせるように続けた。「アイルランド戦を思い出してばかりだと、自分たちが勘違いする。これまで通り準備したい」。4年前、歴史的勝利をつかんだ南アフリカ戦も先発出場。だが、目標の8強を逃した経験から「少しなら飲酒はいいが、飲むとリカバリーも遅くなる」とこれまで以上に自分たちを律している。
今大会は先発SH流が、日本の早い攻撃をけん引。後半途中出場の田中は絶妙な間合いを生み、疲れが見える相手の反則を誘い出すうまさが光る。前夜はスコットランド-サモア戦を見守り「勝つためにどうするかは頭に入っている。それを遂行するだけ。サモアは個人がやっぱり強い。日本は大きくないので、チームとして戦いたい」。166センチの34歳は、頼もしい切り札だ。【松本航】



