ラグビーのワールドカップ(W杯)で、13日に日本戦を控える英北部スコットランドの市民はチームの勝利を確信する一方、台風19号の影響で試合が中止になれば1次リーグで敗退となるため「中止に反対」「予備日を設けてほしい」との声も聞かれた。

「スコットランドが勝つと思うが、試合を見るのが怖い」。スコットランド最大の都市グラスゴーのパブで働くアンディ・ブライアンさん(40)は接戦を予想する。

両チームに1次リーグ突破の可能性があるだけに「中止には賛成できない」ときっぱり。英国時間で正午前の試合開始に合わせ、当日は朝からパブを営業するという。

夫が元ラグビー選手のキャロル・ワラスさん(60)は、日本の姫野和樹や松島幸太朗らを自由にプレーさせないことが勝利の鍵とみる。試合中止による敗退については「考えるだけでぞっとする。予備日を設けるべきだ」と運営面に注文を付けた。

12日付の地元紙スコッツマンは1面に、日本列島に迫る台風19号の衛星画像を掲載。スコットランド・ラグビー協会のトップが、中止の場合は順延して試合を実施すべきだと主張したことを伝えた。(共同)