ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で過去最高の8強に貢献した日本代表ロックのトンプソン・ルーク(38=近鉄)が5日、東大阪市で行われた所属先の練習に合流した。
トレーニングを終えると約30分間、取材に応じた。トップリーグ(TL)2部のトップチャレンジを戦い、17日清水建設戦(大阪・ヤンマーフィールド長居)が初戦。今季限りの現役引退を表明しており、ラストイヤーへ決意を示した。
主な一問一答は以下の通り。
-コンディションは
トンプソン 絶好調です! ちょっと(大会後)最初の1週間は疲れた。ボロボロ。でも、家族と一緒にメンタルと体を休めた。リフレッシュした。体はいいです。
-オフには何をした
トンプソン メインはファミリータイム。今年はあんまり、家族と一緒にいていなかったから。家族と和歌山に行きました。
-合流した練習では、近鉄の後輩と話していた
トンプソン みんな後輩(笑い)。僕がおじいちゃんだから。みんな「おめでとう」とか「お疲れ」と言ってくれた。でも、もうW杯は終わった。次のフォーカスは近鉄。近鉄のシステムのアドバイスをみんながしてくれて、僕が聞いた。
-久しぶりに東大阪に帰ってきた
トンプソン 僕にとっては家であり、ここにずっといたい。僕にとっては居心地のいい場所です。
-ラストイヤーにすると決めたきっかけは
トンプソン まず、今年は引退の判断は変えません(笑い)。(41歳で東芝の元日本代表ロック大野)均ちゃんは多分、40何歳まで大丈夫だけれど、僕は無理。去年に引退の考えもあった。「もう1回やる」と決めた時に、家族と相談して、2019年が最後と決めていた。
-ファンの人たちに、どんなプレーを見てほしい
トンプソン それは難しいね(笑い)。僕は特別な選手じゃないから。僕は仕事をちゃんとやって、タックル、ボールキャリー(ボールを前に運ぶ)、クリーンアウト(密集で相手をどかせること)、セットピースが仕事。ファンは僕を見ていても面白くない(笑い)。(カメラで)撮影されたら、顔が気持ち悪いかもしれない(笑い)。トライを久しぶりにできたら最高だね。
-これからチーム内で競争になる
トンプソン チームメート全員が仲間であり、彼らも試合に出たい。僕も同じく、彼らの仕事を奪いたい。これはスポーツの世界の話。新しい戦力が入ってきて、昔にいた戦力は卒業していく。昔、1人のコーチに教えられた。「自分のジャージーは自分のものではない。借りているもの。借りているからこそ、ベストを尽くして、ジャージーを着ている瞬間、いろいろな人の頭に残る、努力をしないといけない」。ジャージーはいつか、返さないといけない。それはチームの中で、毎日のように行っている。だから若手選手は、僕より素晴らしいプレーをしたら、それ(試合に出る)は彼らの権利。どんどんやってほしい。でも、自分もいいプレーをして、あと数週間ぐらい、返す前にジャージーをキープできたらと思います。
-規定で来季のTL昇格はない。モチベーションが難しい中だが目標は
トンプソン 優勝したい。トップチャレンジ優勝。モチベーションは高いです。毎試合勝ちたい。