米中西部サウスダコタ州のマイク・ラウンズ知事(共和党)は6日、母体の生命に危険がある場合を除き、人工妊娠中絶を禁じる法案に署名し新たな州法が成立した。
レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠も禁止対象とする内容。施行期日は7月1日だが、知事は中絶容認派らによる差し止め訴訟などに数年かかるのは確実として「発効を当面見送る」とする声明を発表した。
人工妊娠中絶を合法と判断した1973年の連邦最高裁判決に反しているが、ブッシュ大統領指名の保守派ジョン・ロバーツ氏が長官に就任するなど連邦最高裁の保守化も進行。知事は「73年の判断を覆すことは可能だ」と述べた。(共同)
[2006/3/7/10:45]