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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第85回】

精神安定剤を使わずに治す

現代医学が明かす漢方の威力

身体表現性障害(2)

 山梨大医学部精神科の山田和男先生が、「医者にとってもてこずる病気」というのが、身体表現性障害だ。症状の原因が分かれば、治療薬もあるが、この場合原因になるような異常が見つからない。そのため、長期に精神安定剤などが使われることも少なくない。

 ところが、この病気の人は依存症に陥りやすい傾向があり、暗示にかかりやすいのも特徴だという。「副作用の一覧を見ただけで、症状が出てしまうのです。例えば、SSRIという抗うつ薬は副作用が少ないのが特徴で、うつ病の人に投与しても眠気や吐き気などの副作用が出る人は1割ぐらい。ところが、この病気の人は半分ぐらいの人が副作用を訴えるのです」。

 テレビの健康番組で胃腸病の話があれば、途端に胃腸症状が悪化するという具合だ。精神安定剤も、決して気軽に使うべき薬ではないと山田先生は指摘している。少量でも毎日続けていると、いざやめようとした時に不安や震えなどの離脱症状が出て、依存に気付くことがあるという。

 そこで、身体表現性障害では、穏やかな作用の薬を使い、不安が強い時など例外を除いて精神安定剤など向精神薬は使わないことが、治療の基本になっている。こうした条件にちょうど当てはまるのが漢方薬なのだ。「患者さんは、体の病気と思っていますから、精神科を受診すること自体、なぜと思っています。こういう場合、『ちょっと漢方薬でものんでみましょうか』と言うと、患者さんも納得してくれるのです」。

 漢方薬は、証(漢方的診断に基づく体質)に応じて処方する。それで「あまりいろいろな症状があれば、抗うつ薬や認知行動療法を併用したり、短期間だけ抗うつ薬を使うこともあります。しかし、プラセボ効果(精神的な効果)もあるのかもしれませんが、早い人だと1日ですっかり症状が良くなる人もいます。疲労倦怠(けんたい)感などは、3〜4カ月かかって良くなっていくことが多いのですが、胃腸症状などは割合早く良くなる」そうだ。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

治療の原則

 治癒を期待しない、症状をコントロールできるように援助する、定期的な予約をとって面接する、作用の穏やかな薬を使う、例外を除いて向精神薬は使わない、患者自身がストレスを自覚する、家族の治療協力を得ることなど。
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