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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第9回】

記憶の低下抑える効果

現代医学が明かす漢方の威力

痴呆の予防(3)

 元気でボケずに長生きしたいというのは、現代人の共通した願い。この希望を実現する一助になるのではないか、と期待されているのが当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)だ。

 昭和大薬学部の伊田喜光教授のグループは、生薬や漢方薬の化学的成分やその作用を明らかにする研究を行っている。更年期を過ぎると、女性は男性より痴呆になりやすい傾向がある。そこで、卵巣を摘出したネズミや薬物によって痴呆状態にしたモデル動物を使って、痴呆に対する生薬や漢方薬の作用を調べることができる。

 こうしたネズミに当帰芍薬散を投与すると、学習や記憶能力の低下が抑えられるという。ネズミには明るいところから暗い方に入りたがる性質があるそうだ。ケージに入れると、普通は10〜20秒で暗い方に入る。そこで、暗いところに入った時に電気ショックを与えると、その嫌な経験を記憶して、暗いところに入りにくくなる。つまり、学習して記憶したのである。

 ところが、卵巣を摘出したネズミは、その記憶をすぐに忘れて暗い方に入るそうだ。ここにストレスを加えると、もっと早く忘れてしまう。しかし、同グループの鳥居塚和生先生によると、「同じような条件のネズミでも当帰芍薬散を飲んでいたネズミは、記憶が長く保持されることが報告されている」という。ストレスが加わっても、記憶の低下が抑えられるそうだ。

 では、人間ではどうなのだろうか。例えば、すでに痴呆になった患者80人に当帰芍薬散をのんでもらった結果では、運動能力や知的な機能、感情の障害、睡眠障害などが改善されるという。つまり着替えができない、自分から何かをできない、時間や場所が分からない、今あったことをすぐに忘れてしまうといった痴呆症状が、良くなったそうだ。全体でみると、軽度に改善した人も含めて6割以上に効果があったと報告されている。

 更年期障害の漢方として知られていた当帰芍薬散は、痴呆の予防や改善にも効果が期待できそうなのである。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

当帰芍薬散

 当帰、芍薬、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)など6種の生薬からなる漢方薬。血液の滞りが強く、冷え症で貧血傾向があり、やや体力のない人(虚証)に向く。
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