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  〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今
 

【第47回】

強い緊張が体内時計を狂わす

〜子どもたちが分からなくなった〜思春期外来は今

慢性疲労症候群(1)

 「最近の子どもたちを診察していて感じるのは、彼らが非常に強い緊張状態の中で生活していることです」と話すのは熊本大病院小児発達科教授の三池輝久医師だ。

 子どもたちは、家庭では親の期待に応えようとし、学校では仲間から外されまいと自己主張をせず周囲の雰囲気に合わせようとする。「周囲に自分を合わせる努力は、絶えず自分自身を監視していくことなので、その緊張状態は成長期の脳に非常に負担をかけます」と三池医師。心を「脳の働き」と考えた時、子どもたちの不登校や身体の不調の背景には、脳の情報処理の異変があり、これは小児慢性疲労症候群と呼ばれる状態であると三池医師は説明する。

 不登校の原因がいじめや家庭環境の問題によるストレスだとして、その原因を大人たちが解決したとしても、一度不登校になった子どもたちが、再び元のように元気に社会に出て行くことはなかなか難しい。三池医師はこの理由を「持続する不安や緊張、自己否定の感情が脳機能の歯車を狂わせるため」と指摘する。人間は、不安や緊張感が続くと、自律神経の中の交感神経という部分が興奮して、リラックスした感じをつくり出す副交感神経系が抑えられてしまう。さらに緊張状態と夜型の生活や不眠が続くと、人間の体に備わった体内時計が後ろにずれ始める。「体内時計は地球上の生物に備わった生体のリズムです。この時計が後ろにずれて行くと睡眠につく時間もずれ始めます。就寝時間が遅くなったとしても起床の時間は変わらない。結局、睡眠時間を削ることになります」と三池医師。

 この結果、朝の睡眠を無理やり断つ状態になるために、これがさらにストレスとなる。脳の機能にも悪影響が出て、ホルモンの分泌量が減り、体温のリズムも狂い始め、いわば時差ぼけのような状態になる。脳がこの時差ぼけ状態となってしまうと、学習や生活の意欲も当然影響を受ける。

 不登校、若者のキレやすさ、突然の性格の変化などにもこの脳の状態が関係している可能性がある。「親は思春期の子どもの周辺のいじめなどのストレス要因や環境に注意するとともに、睡眠時間やそのリズムを維持することを、もっと真剣に考える必要があります」と三池医師は指摘する。

【ジャーナリスト 月崎時央】

小児発達学

 子どもの発達と成長を研究する学問。発達障害などのほか不登校なども研究対象としている。
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