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  この病気にこの名医
 

【第102回】

切らずに超音波で焼くFUS

この病気にこの名医

乳がんの最新治療法

 「乳房をそのままの形で、切らずに乳がんを治したい」。女性の誰もが願うこと。できれば薬で治るのが最も良いが、そこへ近づけるだけ近づいた治療が登場した。04年4月から臨床試験としてスタートした「MRガイド下集束超音波手術(FUS)」である。

 世界最先端の治療を行っているのは、宮崎市にある乳がん専門施設「ブレストピアなんば病院」(36床)。FUSは208本の超音波ビームを1カ所に集束照射し、がんを焼灼(しゃく)してしまう温熱療法。子供のころ、黒い紙の上に虫メガネで太陽光線の焦点を結ばせて、紙を燃やす遊びをした人は多いだろう。FUSはまさにその原理と同じである。

 「当初の臨床試験ボランティアの条件は乳がんの直径が3・5センチ以下でした。でも、実際には2・5センチ前後の方が多かったので、治療時間は2〜3時間くらいでした」と、難波清院長(56)。患者は局所麻酔もなく、鎮痛剤、鎮静剤が投与されて治療台にうつぶせになる。乳房は集束超音波装置の上に押しつける。そして、MRI(磁気共鳴画像装置)を使って患者のがん細胞を撮影し、コンピュータ計算して超音波のエネルギーを一点に集中照射。その部分だけが60〜90度に熱せられ、がん細胞は壊死してしまう。

 「ボランティア30人の方のうち、1人が乳房の表面にやけどしたケース、もう1例は乳房の奥の筋肉の近くにがん細胞がわずかに残ったケースがありました。治療記録がコンピューター内にすべて残っているので、原因究明がきちんとなされ、再発防止策を取ることができました。それ以外はほぼ思った通りにがん治療が行えました」。画期的な成功をみたのである。

 この結果を受け、アメリカ、カナダでも米国FDA(厚生省のようなもの)の許可に向けた国際臨床試験に入る。1歩先を行くブレストピアなんば病院では、この4月下旬から、100人予定の臨床試験に入る。「最大腫瘍(しゅよう)径が1・5センチまで」「針生検で乳がんの確定診断がなされている」「治療ベッド上でのMRIで皮膚から5ミリ以上離れている」などの条件を満たせば臨床試験が受けられる。

 今回の臨床試験では乳房に対する外科的手術は一切行われない。新しい乳がん治療時代の幕開けである。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

◆乳がんの名医◆

 ▽慶応義塾大学病院(東京都新宿区)一般消化器外科・乳腺外来・池田正講師
 ▽東京女子医科大学病院(東京都新宿区)乳腺外科・神尾孝子講師
 ▽東京医科大学病院(東京都新宿区)乳腺腫瘍科・河野範男教授(5月スタート予定)
 ▽東京都立駒込病院(東京都文京区)外科・戸井雅和部長
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