18年平昌五輪銅で2大会連続メダルを目指す日本代表のロコ・ソラーレが、世界ランク9位の中国に10-2で勝利し4連勝を飾った。午後からは同3位の韓国と対戦する。


チーム10
中 国××
日 本××10

日本対中国 中国に勝利し健闘たたえ合うロコ・ソラーレの選手たち(右)(撮影・垰建太)
日本対中国 中国に勝利し健闘たたえ合うロコ・ソラーレの選手たち(右)(撮影・垰建太)

カーリング女子1次リーグ勝敗表 14日午前終了時点


順位国名スイ日本米国英国スウカナ韓国中国デンRO
1スイ50
2日本41
3米国42
4英国32
4スウ32
6カナ23
6韓国23
8中国24
9デン14
10RO05


◆試合経過

第1エンド(後攻は日本)

日本は第5戦で初めて有利な後攻スタート。ハウスに石がたまらないクリーンな展開で、静かな立ち上がりとなった。お互いにハウス内の石を打ち出し合う流れとなった。藤沢は最後の石で、相手のNO・1を出して、投げた石もハウスの外へ。0-0のブランクエンドで、日本は後攻のまま第2Eへ

日本対中国 笑顔でタッチを交わす吉田知(右)(撮影・垰建太)
日本対中国 笑顔でタッチを交わす吉田知(右)(撮影・垰建太)

第2エンド(後攻は日本)

石がたまる展開で、中国がNO・1、2、3をキープして、藤沢のラストショットを迎える。NO・1の位置が絶妙で、藤沢にとっては無理にNO・1をはじき出そうとしてミスをすると3点スチール(不利な先攻での得点)のリスクがあるピンチ。藤沢は最後の石を相手のNO・1に慎重に寄せてNO・2を確保。失点1に抑えた。


第3エンド(後攻は日本)

日本3点のビッグエンド! 中国のサードが1投目でテークアウトに失敗。日本はサード吉田知がガードの裏にNO・1を置く。相手のミスを逃さず、複数得点のチャンスを演出。中国スキップのラストショットはNO・1を狙うが寄せきらず。NO・1、2を日本が持つ状態で藤沢が最後の石。ハウス中央にドローを決めて、日本が3点を獲得して逆転した。

日本対中国 第3エンド、得点を決め笑顔を見せるロコ・ソラーレの選手たち(右)(撮影・垰建太)
日本対中国 第3エンド、得点を決め笑顔を見せるロコ・ソラーレの選手たち(右)(撮影・垰建太)

第4エンド(後攻は中国)

セカンドまでのセットアップで日本は有利な状況を作る。中国スキップは1投目で日本の石2個をはじき出すダブルテークアウトに成功。藤沢は2投目で自軍のNO・1を押して相手の石に隠れる位置に置く。投げた石はNO・2に。中国スキップは最後の石で、NO・1、2のダブルテークアウトを狙うが、出せた石は1個のみ。日本がスチールで1点を獲得。

日本対中国 第4エンドも得点を奪い笑顔でタッチを交わす藤沢(中央左)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・垰建太)
日本対中国 第4エンドも得点を奪い笑顔でタッチを交わす藤沢(中央左)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・垰建太)

第5エンド(後攻は中国)

日本また3点、しかもスチール! リード吉田夕、セカンド鈴木が有利な場面をつくってサードに渡す。中国サードはショットの精度が低く、日本がNO・1、2、3、4の圧倒的有利で中国が最後の石を投じる。ハウス中央にドローを狙うが、ほぼコースがなく、日本のNO・3に当ててしまって、外側へ。日本がNO・1、2、3を確保して3点スチール。大量6点をリードして試合を折り返した。

中国戦第5E中国・王芮ラストショット
中国戦第5E中国・王芮ラストショット

■■■■ハーフタイム■■■■

吉田知はミニどら焼きをパクリ

日本対中国 ハーフタイムに軽食をとるためおしぼりを配る藤沢(中央)(撮影・垰建太)
日本対中国 ハーフタイムに軽食をとるためおしぼりを配る藤沢(中央)(撮影・垰建太)
日本対中国 ハーフタイムに軽食をとる藤沢(左)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・垰建太)
日本対中国 ハーフタイムに軽食をとる藤沢(左)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・垰建太)
日本対中国 ハーフタイムにエネルギーを補給し気合いを入れ直す藤沢(中央)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・垰建太)
日本対中国 ハーフタイムにエネルギーを補給し気合いを入れ直す藤沢(中央)らロコ・ソラーレの選手たち(撮影・垰建太)

第6エンド(後攻は中国)

ハウスに石がたまる展開。不安定だった中国サードが2投ともにうまく決めた。藤沢は2投目でガードの石を置いて、複数の失点を避ける形となった。中国がNO.1、3を、日本がNO.2、4を持ち、ハウス中央が混み合う形で中国が最後の石を投じた。自軍の石を押してハウス中央を狙うが、寄せきれず。中国は1点止まりとなった。


第7エンド(後攻は日本)

5点リードの日本は、得点の動きを小さくするために、ハウス内に石をためないクリーンな展開に持ち込む。両軍のサードは中国がガードの石を置き、日本がそれをはじき出す投球を繰り返した。中国スキップは2投目で、日本のNO.1を押しにいくが、押し切れずにNO.2止まり。藤沢は最後の石で、狭いエリアを狙ってドロー。スイープ2人の頑張りもあって、ハウス中央にピタリ。日本が2点を獲得して、リードを7点に広げた。


第8エンド(後攻は中国)

ハウスの中に石がたまる展開だったが、日本はNO.1をハウス中央に置く。その石を守りにいく形でガードの石を配置した。中国は最後の石を使って、日本のNO.1を出しにいくが、コースがほとんどなく、日本のガードストーンに当たった。中央に寄り切らずに、日本が1点スチールに成功。10|2と大差がついたことで、中国が日本の勝ちを認めるコンシードを宣言して、日本は4連勝となった。


ロコ・ソラーレのメンバー

ロコ・ソラーレのメンバー
ロコ・ソラーレのメンバー

1次リーグの日程

北京五輪カーリング ロコ・ソラーレの1次リーグ日程
北京五輪カーリング ロコ・ソラーレの1次リーグ日程

競技説明

北京グラフィック カーリング競技説明イラスト
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ショット解説

北京グラフィック カーリングのショット解説
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◆カーリング大会形式 出場は10チーム。総当たりの1次リーグを行って、上位4チームまでが準決勝に進出する。 同リーグの勝敗で並んだ場合は、当該チーム間の勝敗数などで決める。準決勝の敗退チームは3位決定戦を行う。準決勝は18日、3位決定戦は19日、決勝は20日。18年平昌五輪ではロコ・ソラーレが日本勢初の銅メダルを獲得している。