2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は22日、パラリンピック聖火リレールートの概要を発表した。47都道府県700超の自治体で「採火式」などでリレーに関わることになる。

リレーは20年8月18日から競技開催都県の静岡から始まり、19日に千葉、20日に埼玉、21~25日に東京で実施し、開会式へと入っていく。

東京での採火式は、新宿区以外は現在調整中。21日夜に行われる全国集火式会場は来春に発表する。都内での地域リレー順は以下の通り。

21日 新宿区→中野区→豊島区→北区→文京区

22日 千代田区→台東区→墨田区→江東区→江戸川区(到着イベント実施)

23日 国立市→日野市→立川市→東大和市→国分寺市(到着イベント実施)

24日 西東京市→三鷹市→府中市→調布市→世田谷区(到着イベント実施)

25日 中央区→港区→渋谷区→新国立競技場での開会式へ

21日にはパラ発祥の地、英ストーク・マンデビルで採火式を行う予定だが、その聖火を実際に日本に運ぶことはしない方針。

静岡は全35市町村で採火式を実施し、静岡市で県内集火。リレーは熱海市→静岡市→御前崎市・菊川市(両市はランナーが実際に走ってまたぐ)→浜松市を回り、聖火を東京へ送る出立式も浜松市で行う。

千葉は全54市町村で採火式を行い、県央の市原市で集火を行う。リレーは千葉市内のみ。出立式も千葉市。

埼玉は17市町で採火、さいたま市で集火した後は、幸手市→蓮田市・白岡市(両市はランナーが実際に走ってまたぐ)→川島町→入間市→朝霞市の順にリレーし、朝霞市で出立式を行う。

それに先立ち、五輪選手村が閉村する翌13日から17日まで、競技を行わない43道府県で採火式や聖火訪問、出立式などを行う。各道府県、この5日間以内なら何日イベントを行っても構わない。

聖火リレーイベントに全市町村が参加する自治体は現時点で開催県では千葉と静岡。開催県以外では岩手、秋田、山形、神奈川、新潟、富山、福井、三重、岡山、広島、山口、徳島、大分の13県。

組織委によると、採火の方法は各自治体がさまざまなアイデアで実施して良いという。例えば太陽光、火打ち石でも構わない。16年リオ大会では、スマートフォンのアプリを使い、人々がクリックする回数が一定の数を超えると採火するという「デジタル採火」も行われた。【三須一紀】