東京パラリンピック陸上男子400メートル、1500メートル(いずれも車いすT52)の2種目で金メダルを獲得した佐藤友祈(32=モリサワ、藤沢市出身、静清工高出)に、藤枝市民栄誉賞が贈られた。授与式が24日、同市役所で行われ、北村正平市長(75)が表彰。賞状や花束などを受け取った佐藤は「光栄に思います。多くの方々の応援が、金メダル獲得につながりました」と感謝した。

世界王者の視線は、既に2024年パリ、28年ロサンゼルスパラリンピックに向いている。「パリもロスも出場し、金メダル獲得と世界記録更新を目指したい」。来年には世界パラ陸上選手権(神戸市)も控える。国内での開催に「ベストパフォーマンスを見せる。人間の可能性は無限だということを伝えていきたい」と意気込んだ。

この日夜には、J1「清水-神戸」の会場を訪問。試合前に花束を贈呈された。「なかなかサッカーのピッチにいける機会はないので、貴重な経験をさせてもらえた」と感激した様子だった。【古地真隆】