【金子真仁の獅子担日記4】記者1人ファン2人選手5人 越知町・オブ・ドリームス

1軍は宮崎・南郷で、2軍と3軍は高知・春野で、それぞれ西武の春季キャンプが始まりました。私は2年連続でハシゴ中。首都圏より少し温暖な地から、月3回の獅子担日記、2月の前編をお届けします。

プロ野球

■1月30日(金)

新外国人選手たちの入団会見を終えると、会場の外にエマニュエル・ラミレス投手(31)がいた。

目が合う。会釈を交わした。ただ会話はまた今度(通訳さんもいないし)。この日、一番の仕事へ。

飯田光男常務取締役(59)が1月末をもって、出向元の西武鉄道株式会社へ戻ることになった。

西武がこれから黄金時代を築けるならば、飯田さんは渡辺久信前GM(60)とともにその礎を固めようと奮闘してきた人。新助っ人たちも大事だが、この日は約11年間、球団のために努力してきた飯田さんが主役だと、私は思った。

取材を終える。お別れのあいさつを交わす。飯田さんは「金子さん」と右手を差し出してくださった。

日刊スポーツ・プレミアムの読者の方々にも秘密にしておきたい、大切な言葉をいただいた。

誠実で真面目で、だからこそ信頼されて。そんな飯田さんから掛けていただいた言葉は、これからの励みにしていきたい。

会見ではアラン・ワイナンス投手(30)が何度も「アリガトウゴザイマス」と言っていた。私と飯田さんも。

「ありがとうございました」

1月31日付で退団する飯田常務(撮影・金子真仁)

1月31日付で退団する飯田常務(撮影・金子真仁)

■1月31日(土)

飯田さんとお別れした足で、そのまま1軍キャンプ地の宮崎へ入った。翌朝、1カ月間お世話になるレンタカーを借りる。

店舗隣のホテルがオリックス2軍宿舎だったらしい。出発へ備える大型バスの中に見知った顔がいた。手を振る。

相手は2度3度こちらを見て、イヤホンを外して笑顔を向けてくれた。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。