【スケート×勉強〈2〉】中庭先生「体重管理をしない」武田塾「授業をしない」共通項

フィギュアスケート界では異例の“異業種対談”が実現しました!

MFアカデミーで渡辺倫果選手や中井亜美選手らを指導する中庭健介コーチ(41)が、「授業をしない塾」がキャッチフレーズの学習塾・武田塾御茶ノ水本校の清水曉校舎長(26)と対談を実施。前回の第1回では「指導論」のテーマのもと、2人の指導理念やコーチング論を交わしました。

第2回では、保護者との関わり方に話題を移しながら、どのように子どもたちのモチベーションを高めるのかを語り合いました。

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MFアカデミーの練習で、中井亜美と会話を交わす中庭コーチ

MFアカデミーの練習で、中井亜美と会話を交わす中庭コーチ

保護者との距離感次第でうまくいかないことも

中庭 武田塾さんでは自学自習を大切にされているということを伺ってきました。少し驚いたのは、講師が生徒を直接的に指導するのは、週に60分であるケースがスタンダードである点です。保護者の方から「もっと見てください」とお願いされることはありませんか?

清水 事実から言えば、ほとんど聞いたことがないです。まず理由の1つとして、どうしても分からない問題があったり、疑問が生じたりした場合は、特訓(週1回の頻度で講師が1対1で生徒を指導する時間)以外でも講師に聞いていいと保護者や生徒に伝えているからです。もう1つは、そもそも武田塾に入る時点で、こちらが主体となって、生徒の学習状況の確認や改善をひたすらやっていくと説明しているからだと思います。

中庭 生徒や保護者の不安を払拭できるような環境を整えるだけでなく、初めに塾のコンセプトをきっちり共有されているんですね。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。