【大阪発】勝部晃多が見た 〝ゆなすみ〟が囲み取材で見せたある変化

フィギュアスケートペアで愛称「ゆなすみ」こと長岡柚奈(20)森口澄士(23)組(木下アカデミー)が、3年連続でグランプリ(GP)シリーズNHK杯に臨んでいます。今年9月のミラノ・コルティナ五輪最終予選で切符を勝ち取り、五輪ペアで日本勢史上初となる複数組派遣を実現。夢舞台へ突き進んでいます。

シリーズ第3戦スケートカナダから、新企画として通常の記事ではなかなかお伝えできない「こぼれ話」をお届け中。NHK杯の第1弾は「ゆなすみ」の信頼関係の深まりを、現地取材ならではの視点を交えながらショートコラムとして紹介します。

フィギュア

<フィギュアスケート:GPシリーズ第4戦NHK杯>◇大阪・東和薬品RACTABドーム

11月6日、前日練習に臨む(撮影・前田充)

11月6日、前日練習に臨む(撮影・前田充)

こっそり尋ねてみると…

大会前日、私は「ゆなすみ」の小さな変化に気付きました。

公式練習後の取材。選手たちはテレビからペンの順に、それぞれ約10分間のインタビューに応じます。この日も、長岡選手と森口選手はいつものように連れ立って笑顔でミックスゾーンに現れました。

それは、テレビ取材の序盤のことでした。

五輪イヤーの今季に電撃復帰した中国の隋文静(スイ・ウェンジン)、韓聡(ハン・ツォン)組と同組で練習を行った2人。「スイハン」の愛称で親しまれる22年北京五輪金メダルペアの印象を尋ねられた長岡選手は、「すごい、エレメンツに1つずつ感動してしまって…」と話し始めました。憧れのペアと滑った時間について振り返る時、より言葉に熱が入ったのを感じました。

ここで私が気になったのが、「すごい」のイントネーションでした。1音目の「す」が高くなる「高低低」の、いわゆる京阪式アクセントだったのです。

北海道の洞爺湖町で生まれ、札幌市で高校2年までを過ごした長岡選手。これまでの取材では、彼女の口からは聞き慣れない発音だったので、最初は「たまたまかな」と思っていました。

しかし、その後の質問で「スイハン」の技術について聞かれると…。

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。