ここ2年ほど右肩上がりだったボートのSGの売り上げに、少し、陰りが見えてきた。

今年は大村クラシックから、先日終わった尼崎オーシャンカップまで、どの大会も、売り上げ目標に届いていない。関係者の1人として、ちょっとガッカリする一方、慣れって怖いな…とも感じる。

別表の通り、5年前と今年の売り上げと比べてみた。ナイターとデイの違いはあれど、クラシックは約2倍、オーシャンカップは当時のナイター開催時より、約25億円も上回っている。この間、施行者はそれなりに潤い、選手賞金も上がった。今のボート界は「高止まり」という表現がピッタリくる状況だ。


 
 

この5年、ファン層は確実に若くなった。コロナ禍による副産物的な売り上げ急上昇が頭打ちになったとしても、20~40代の新規ファンが長い期間、舟券を楽しんでくれるならば、今の売り上げを維持できる可能性は高まる。

個人的には、現状の「高止まり」で十分。この間に、どんどん、新規ファン獲得の手だてを打ち出し、ファンの裾野が広がっていくことを願いたい。