ボートレーサーは基本的に1600人が上限になっている。毎年5、11月に新人がデビュー。それに伴い、成績下位者が選手会から退会勧告を受け、業界を去る。

その際に、選手登録3年経過後、4期通算の勝率が3・80未満のレーサーが候補になる。そして、「勝率4・80の壁」もあることをご存じだろうか?


ボートレース(イメージ)
ボートレース(イメージ)

正確には、選手登録33年経過後、4期通算の勝率が4・80未満のレーサーに対して、選手会から退会勧告がなされる。ただし、このルールは近年、凍結されていた。まず、勝率3・80未満の選手が退会し、選手数が1600人以内になれば、それ以上は、減らす必要がないからだ。

ところが、選手数の増加により、今月以降、複数のベテランが業界から去る。

選手登録33年となれば、50~60代のレーサーがほとんど。勝率4・80はオール4着では届かない。節間の5、6着を挽回しようと思えば、2連対が2、3本はいる。若手が3・80で、ベテランが4・80のボーダーは厳しくないか? と個人的には思う。

ただし、選手数が増えれば、1人当たりの出走回数が減り、大部分のレーサーは獲得賞金が減るだろう。その機会喪失を防ぐ意味も大きい。これらのルールは「競走の公正確保及び競技水準の向上化に関する規程」として選手会が設けた。

いつか来る引退、あるいは、成績低下が避けられないからこそ、若いころから、稼ぐことに対して、貪欲になれる。