女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は川井萌(19=静岡)を紹介します。
高校1年のときに初めて見たボートレースに一目ぼれ。迷うことなく勝負の世界に飛び込んできました。表情やしぐさにあどけなさを残しますが、レースぶりは勇猛果敢。恐れを知らないアグレッシブな姿勢は、無限大の可能性を秘めています。
-ボートレースを知ったきっかけは
川井萌(以下川井) 高校1年のときに、家族と浜名湖ボートへ見に行ったことです。レースの何もかもがかっこよくて、魅力に引き寄せられました。
-それまで将来に思い描いていた職業は
川井 美容師です。漠然とですが、高校を卒業したら専門学校へ行こうかなって。それが、レースを見た瞬間に「レーサーになる」と進路を決めました。
-デビューからこれまでを振り返って
川井 最初のうちは3連単に全く絡むことができなくて、ずっと悩んでました。でも、4月の戸田での最終日に初めて2着になったんですよ。それで一気にスイッチが入った感じです。
-そこから成績が着実に上向いてきた
川井 シリーズで最低でも1回は舟券に貢献できるようになったし、レースがすごく楽しくなりました。
-自身のセールスポイントは
川井 スタートを決めてまくる、イケイケで攻めるレースですね。思い切り良く握って回ることを心がけています。
-逆に今後の課題は
川井 差すのが下手というか、できないところ。冷静さが足りないのかも…。
-お父さん(琢也さん)は元競輪選手。アドバイスをもらうことは
川井 競技が違うので、レースのアドバイスをもらうことはないですが、「支えてもらっている人や、ファンの方への感謝の気持ちは忘れないように」と言われてます。
-オフの日は何をしてる
川井 練習に行く以外は寝てることが多いかな。たまに友達とショッピングへ出かけるくらいです。1カ月前に免許を取ったので、ドライブにも行きますよ。
-趣味は
川井 家でごろごろすること。うそです(笑い)。コロナが落ち着けばマリンスポーツをやりたいし、登山にも行きたいですね。
-今後の目標を
川井 もっと1着を取りたい。私の舟券を買ってくださる方を裏切らないレースをしたいですね。それと、同期の誰よりも先に予選を突破して優出、優勝することです。
-最後に、ボートレースの魅力を
川井 すごくやりがいのある仕事ですし、明確な目標を持つことで私自身がすごく輝ける世界だと思ってます。ファンの方に夢を与えられるように頑張りますので、レース場に足を運んでくださいね!
◆川井萌(かわい・もえ) 2002年(平14)1月8日、静岡県静岡市生まれ。静岡農業高校を中退後、127期生として20年11月に浜名湖でデビュー。今年5月の丸亀ヴィーナスシリーズで初勝利。今年の獲得賞金は330万7000円(9日現在)。153センチ、45キロ。血液型A。