競輪、楽しんでいますか?

4日、立川競輪場で高木真備がラストラン&引退セレモニーを行った。当日は抜けるような青空。横断幕や応援用の扇子などを携えた大勢のファンが、最後の声援を送った。

悲願のガールズGPを勝ったばかりでの突然の引退に、当方のような古い人間はどうしても、人気絶頂で芸能界を去ったあの山口百恵さんを重ね合わせてしまう。実に見事な引き際だ。(ちなみに、真備と同期の奥井迪には「私も百恵さんだと思ったんですけど、最近の若い人は安室奈美恵さんに重なるらしいですよ」と教えてもらったが…)。

翌日の紙面には限りがあったので、ここでもう少し、セレモニー後の会見も含めて、真備の話を掲載します(話の内容は順不同で、時系列ではありません)。【栗田文人】

会見に臨む高木真備。爽やかな表情が印象的だった
会見に臨む高木真備。爽やかな表情が印象的だった

「8年間たくさんの応援をありがとうございました。あらためて選手になって良かったと思っています。たくさんのお客さんに名前を呼んでもらえてうれしかったです。選手として皆さんの前に出るのは最後だし、感謝の気持ちと、この景色を目に焼き付けようと思って走りました。私の宝物になりました」

「次にやりたいことは明確で、保護犬、保護猫を何とかしたいと思っていて、今、勉強しているところです。勉強し始めて分かったのですが、保護されているということは、その時点で捨てたり手放したりする人間がいるということ。それが問題になっているので(保護される)もっと前の段階でできることがあるということを知りました。まだ勉強中ですが、具体的なことが決まったら、SNSや記事で発信したいと思っています」

「自転車には多分、もう乗りません。今は“練習しなくて良くなった”、“レースまで計算して体を仕上げる必要がなくなった”と実感しています。少しやせた? いや、自分としては(体が)プニプニしてきたので、食事には気をつけようと思っています(笑)」

「今後は依頼があれば競輪(ケイリン)の媒体にも出させてもらい、そこで保護犬、保護猫についても何か発信させてもらえれば、と思っています。ハートの入ったフレームは一緒に走ってきた大事な物なので、自分で保管します。生まれ変わったらケイリン選手を目指したい? そうですね。頑張った分だけ、結果が出ると思うので」

「8年間、いろいろなことがありましたが、目標のガールズGPを勝つことができました。諦めずにやってこられて良かった。やり切ったと思っています。応援してくれた人には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」

ファンに引退のあいさつを行う高木真備
ファンに引退のあいさつを行う高木真備
高木真備のラストランに大勢のファンが声援を送った
高木真備のラストランに大勢のファンが声援を送った