【松井律・競輪黙示録スペシャル】
◆10R特選 古性優作がとうとう本気になった。
昨年のビッグタイトルはG2ウィナーズカップの1つだけ。周囲の絶対的な信頼が変わることはなかったが、その評価とは裏腹に自分を認めてあげられず「弱い。力不足です」を会見で繰り返した。
21年のG1初優勝(オールスター)から幾多のタイトルを積み上げてきた。その間、地区の底上げを第一に考えながら、近畿王国の中心でタクトを必死に振り続けた。しかし、なかなか若手の台頭が見られない。いつしか自分の出力まで落ちてしまっていることに気がついた。
「まだ自分も近畿の“自力の駒”の1つとして考えないといけない」
今年は仕掛けのポイントを意図的に早め、航続距離を伸ばすことに着手した。その結果、昨年末のグランプリ時点ではなかったバック数が、今年はすでに6本になった。4月伊東G3の2予では、実に5年ぶりの逃げ切り勝ちまで収めた。
「自力の感覚が戻って、体調面も出力もいい感じに上げられた」。全ては計画通りだった。
“絶対王者”が、まだ手にできていないもの。それは「ダービー王」の称号にほかならない。盟友の脇本雄太がいなくても、ラインの先頭を任されても、もう不安はみじんもない。
「あとは出し惜しみをせず、仕掛けどころを逃さないことですね」。称号をかっさらう準備は整った。特選10Rは南修二との(1)-(9)-(8)(3)(2)(4)(7)で勝負。





















