準決10Rは終わってみれば、SS班3人の確定板独占だった。

打鐘4角で内をすくった新田祐大(37=福島)は、カマした深谷知広の番手に入ると、古性優作の2着で決勝を決めた。「負けないように、しっかり走りたい気持ちが体を動かしてくれる。戦える状態にある」。シリーズを通して内に外にと、俊敏な動きを見せている。

迎える決勝12Rは新田が北日本3車の番手回り。新山響平が先頭で並び自体はいつも通りだが、3番手となった守沢太志が「今後のことも考えないといけない。深いところまで話して、考えた上での並び」と明かしたように、互いの気持ちを伝え合ってできた3人のラインだ。「みんなでゴール前勝負ができるように」と意気込む新田が、ラインの要としての役目をしっかり果たす。