地元の浅井康太が113点で1予11Rのスタート。「何これ?」と彼自身も驚いていたが寛仁親王牌の時に何となく分かっていたし、結局は11番手(10番手が山田英明の114・38点)なので…」と諦めの境地だったのだろう。しかし「昨日あたりから親王牌落車の影響がなくなってきた」と明るい表情に気合を感じた。

注目は初タイトル後の嘉永泰斗だ。初のG1決勝でよく結果を出した。逆に期待を背負った犬伏湧也は先行1車を生かせなかった。敗因は前受けから巻き返すタイミングのズレ。本質は「カマシの精度を上げること」ではなかった。カマシの精度ばかり追った結果、彼の持ち味である荒々しさが消えた。突っ張ってでも主導権を取る気迫が必要だった。

ヤマコウは特選12Rの犬伏湧也の走りに注目する
ヤマコウは特選12Rの犬伏湧也の走りに注目する

あの大会を振り返ると、初日特選で村田祐樹-山口拳矢を出すのではなく、先行意欲を見せていればシリーズの流れは違った。彼の魅力でもある荒々しさがそげて、スマートになってしまったことが、決勝で相手に読まれた。

彼に「タイトルを取ってほしい」と願うファンはたくさんいると思う。先行でタイトルが狙える数少ない選手だからだ。彼はこれから先行の手数を増やすこと、どんな形で主導権を取るかが大切になる。G1後の初戦、何を思い、どう走るかが大切だ。(日刊スポーツ評論家)