ドミトリエフ(33=ロシア)は初日特選で6着に敗れたが、意外にも表情は明るかった。その理由のひとつは、右手に持っていた愛用のヘルメットにあった。

そのヘルメットには黒字のサイン。書いたのは永井清史だ。「以前にもサインをヘルメットにもらっていたが、それが今はロシアの博物館(サイクリングミュージアム)に入ってしまった。今回がもう1回サインをもらうチャンスだった」とドミトリエフは笑顔を見せる。

「永井さんはもともと知っていた」というドミトリエフ。永井は22歳で迎えた08年北京五輪のケイリンで銅メダルを獲得した。ドミトリエフは予備の選手だったが、他の選手にアクシデントがあり急きょ出場することに。「その時から永井さんを見ていた。その走りに感銘を受けました。尊敬する日本人選手の1人です」。

初日特選ではその永井と対戦した。準決11Rをしっかりと突破して、再度決勝で永井と対戦するつもりだ。