松井繁(49=大阪)が通算58回目のG1優勝を決めた。桐生周年は17年以来2回目の優勝。2着には馬場貴也、3着には桐生順平が入った。

次走の住之江G1太閤賞、そして年末グランプリへつながる大きなVだ。予選トップ通過から準優快勝。V戦1枠ゲットで王道の逃げ切りを披露した。優勝戦は枠なりの3対3。桐生がコンマ08のトップスタートを決めたが、冷静に対処した。「桐生君が見えたけど、差されないようにしっかりうまく回れた。数字のないエンジンですが久しぶりに動いてた」。平凡な46号機を機歴以上の足に仕上げてレースに集中した。

昨年は一般戦の優勝3回のみ。記念、SGで結果を出せなかったが、17年には桐生周年Vをきっかけに福岡、尼崎でG1制覇。「今年は賞金王を目指します」。験のいい水面で流れは一変。ここから王者の大行進が始まる。