連覇の期待が懸かる古性優作は、北日本4車の結束を脅威には感じていない。「脇本さんと僕のラインが北日本の4人に劣っているとは、全く思わないですね」。
かつて近畿ラインは、村上義弘という“カリスマ”が一大勢力を築いた。皆が村上の背中を追い、その過程で出来上がった「近畿のおきて」に従った。その村上が今年、惜しまれつつレーサーを降りた。後継者と言われるのが脇本と古性。だが、規格外のパワーで1人でレースを完成させてしまう脇本よりも、オールラウンダーの古性の方が村上イズムの継承者としてふさわしい。
「村上さんのいないG1はどこか締まりがなかった。近畿のためになるなら、今後は僕が嫌われるようなことも言っていかなあかんのか.な」。自覚が芽生えた男は、自分だけでなく近畿全体を見るように意識を変えた。「脇本さんには誰もがなれるわけではない。でも、強い気持ちで競輪に向き合えば僕ぐらいにはなれる。そういう選手を何人も育成できれば、また近畿王国と呼ばれる日が来ると思う」。それにはまず自分がトップで居続けることが重要だ。
数的優位を保つ北日本勢にもひるまない。「村上さんの気持ちが脇本さんに乗り移ったら、僕たちは負けない。新山と脇本さんの力勝負になるようなレースを期待しているし、僕たちの走りで村上さんを安心させたい」。G1戦線を引っ張った近畿コンビは、誰にも覇権を渡すつもりはない。【松井律】
◆29日の古性優作 山田裕仁(引退)以来のGP連覇へ静かに号砲を待っていた。公開練習では、脇本雄太に続いて淡々と周回を重ね「感触はいつも通り。今のところ平常心です」と口を開いた。連覇に向けては「本当に、いつも通り変わらないです」。単騎の昨年と変わり、今年は番手で優勝を狙う。





















