真夏の祭典は真杉匠(25=栃木)が制した。脇本雄太と北井佑季の主導権争いを3番手からまくってG2初優勝。2着に吉田拓矢が流れ込み、新田祐大が3着に入った。

最後の開催となるガールズケイリンフェスティバルは、尾方真生(25=福岡)が逃げ切ってガールズ特別レース初優勝を飾った。2着に小林優香、3着は当銘直美、人気の児玉碧衣は5着に終わった。

表彰式でガッツポーズする真杉匠(右)と尾方真生(撮影・鈴木正人)
表彰式でガッツポーズする真杉匠(右)と尾方真生(撮影・鈴木正人)

関東の若き主砲が、また1つ実績を積み上げた。準決で通算200勝を達成した真杉匠が、201勝目をG2初優勝で飾り「夜王」の称号をつかんだ。


北井佑季が前受けから突っ張ることが大方の予想。ところが、号砲と同時に飛び出したのは、近畿勢だった。3番手に付けた真杉は、まるで大型台風のような脇本雄太と北井の壮絶バトルを、じっと“台風の目”の位置で静観しつつ、仕掛けるチャンスをうかがっていた。


「脇本さんのかかりがずっとすごかったし、古性(優作)さんのブロックもいい感じに入った。下りを使って何とか乗り越えられました」。力強いまくりが、一番の暴風域である“古性のブロック”を乗り越え、大観衆の待つゴールを真っ先に駆け抜けた。

サマーナイトフェスティバル決勝のゴールを1着で駆け抜ける真杉匠(中央)(撮影・鈴木正人)
サマーナイトフェスティバル決勝のゴールを1着で駆け抜ける真杉匠(中央)(撮影・鈴木正人)

サマーナイトフェスティバルを制して拳を突き出す真杉匠(撮影・鈴木正人)
サマーナイトフェスティバルを制して拳を突き出す真杉匠(撮影・鈴木正人)

昨年のG1・2勝で初めてS級S班で迎えた今年は、出はなをくじかれた。1月に練習中の落車で左鎖骨と右足を骨折。1カ月で強行復帰したものの、なかなか調子は戻らなかった。目立った活躍は、西武園G3の優勝のみ。賞金ランクは23位と低迷していた。


しかし、今大会はひと味違った。「最近にないぐらい自転車が進んでくれた。久々に不安なく楽しんで走れたし、ちょっとだけ気持ちも楽になりました」。優勝賞金1570万円を積み上げ、一気に11位までランクアップ。年末のKEIRINグランプリ連続出場が視野に入った。


真杉を中心にレベルアップしている関東の若手たち。この優勝がさらに勢いを加速させる。【松井律】

サマーナイトフェスティバルで優勝し笑顔でガッツポーズする真杉匠(撮影・鈴木正人)
サマーナイトフェスティバルで優勝し笑顔でガッツポーズする真杉匠(撮影・鈴木正人)
 
 

◆真杉匠(ますぎ・たくみ)1999年(平11)2月1日生まれ、宇都宮市出身。私立作新学院高で自転車競技を始め、競輪学校(現選手養成所)113期生として18年7月に函館でデビュー(予選1、準決1、決勝3)。23年西武園オールスターでG1初優勝。同年小倉競輪祭V。通算成績は515戦201勝。通算獲得賞金は3億3775万8474円。175センチ、76キロ。血液型A。

賞金ボードを手にする真杉匠(撮影・鈴木正人)
賞金ボードを手にする真杉匠(撮影・鈴木正人)