優勝戦が12Rで争われ、前田滉(25=愛知)が大会史上まれにみる大接戦を制した。レース後に出迎えた兄の篤哉、翔を見ると「泣きそうになるくらいうれしかった」。Vの実感がじわりとにじんだ。
レースは3枠の井上忠政が3カドに構えた時点で波乱ムードが漂った。井上がまくりに行く展開は明らか。「どこが開くかだけ」を考えてハンドルを切った。ただ、2Mで勝てると思った瞬間に流れてしまい、中山翔太に先行を許した。「1周2Mは酷かった。そこは冷静ではなかったけど、その後は落ち着いて追走できた。仕上がりも100点満点だったし、エンジンのおかげで勝てたと思う」とデッドヒートを制した要因を分析した。
賞金ランキングは92位から41位までジャンプアップした。「ここで終わってしまいたくない。SGでも結果を出せるような選手になりたい。まずはグランプリシリーズには出たい」と次の目標を見据える。「先にG1は勝てたけど、兄弟は常にフラットな関係です。互いに強くなっていきたい」。切磋琢磨(せっさたくま)して、さらに高みを目指す。





















