12R優勝戦は1枠石渡鉄兵(50=東京)がコンマ13のトップスタートで逃げて優勝。大会は初制覇、江戸川では26度目、通算では88度目のVを飾った。2着は坪井康晴、3着には馬場剛が入った。

「江戸川鉄兵」の真骨頂をフルに発揮した。絶好枠で迎えた優勝戦。断然の1番人気に応える、見事な好スタートから押し切った。「1周1M(佐藤)大佑選手は100%(まくりに)来ますよね。1Mはやられたと思いました」。一瞬、まくられたかに見えたものの、そこからの対処が冷静だった。「そうですね、内に差しが入られる方が嫌でした、でも、バックで(佐藤大佑を)捕まえましたね。だいぶ、仕上がってましたね。3日目の(安定板が外れた時の)調整ミスを生かせました。いい調整ができて、完璧です。69号機の安定板が外れた状態で、だいぶ出せたと思います」。エース機の調整をばっちり合わせて、ポテンシャルを引き出せた。

「江戸川では、このタイトルだけが残っていたので、本当に欲しかったですね。これでコンプリートですね」。江戸川のグレードレース、主要タイトル戦を全て制覇しただけに、表彰式での笑顔も晴れやかだ。

優勝賞金500万を加え、賞金ランクは25位へ急浮上。「これで博多(11月福岡のSGチャレンジカップ)に行けそうなので。福岡は得意水面で、何かねぇかな、って(笑い)。それより、今節が始まる前は(A1級勝負駆けで)それどころではなかった。A1級の点数的にはちょっと余裕できましたね。気にはしますよね。1走、1走思い切っていこうと思っていたけど、まだA1でいていいのかな、って思いました」。

シリーズ前、今タイトル初制覇とA1級キープという2つの命題を見事、クリアした。今後の目標を「次に目指すものですか? 毎年、去年の自分を超えたいと思っている。今でも奇跡的だと思っている。まだ行けるのかな、と。疑心暗鬼ですが…。(息子の)石渡翔一郎の存在もありますしね。まだ(息子に対して)偉そうにしていたい、それもなるべく長く、が本音です」。50歳のベテランが、さらなる進化を目指し、次のビッグタイトル制覇へと挑んでいく。