本業ラーメン屋、副業ボートレーサー。坂口周(47=三重)は、レースの合間にキッチンカーで走っている。ある時は大きな駐車場で開店、ある時は高齢者施設を訪問。本業? にかける思いを聞いた。

もともとラーメン好き。開業のきっかけは、大庭元明が経営するラーメン&居酒屋「天竺」を訪れたこと。おいしさに驚き、厨房(ちゅうぼう)の中も見せてもらった。食べるだけでは満足せず、自分で作り始めたのは2年前。「いつかは店舗を」と夢を描いた。今年2月にキッチンカーを購入。6月に「博多豚骨もんちゃん」をオープンした。

素材にはこだわる。スープは豚のげんこつ、豚足、伊勢鶏、にんにく、しょうが、ねぎの頭…。血抜き、高温&低温煮込みで3日間かけて作る。チャーシューは高校の後輩でもある、元ソフトバンクの江川智晃さんが営む精肉店から仕入れる。「一志SPポークというブランド豚です。そこに小豆島のしょうゆ、塩をブレンド。原価が高い(笑い)」。オフに伊勢市内で開店。妻・百(もも)さんと朝から晩まで働く。「この前、60杯ぐらい売れたけど、利益は約2万円。妻と2人で1万円ずつ。3日かかっているから日給3300円…。妻がいるから営業できる。感謝しています」。もうからなくても情熱は衰えない。

「高齢者施設に行くと、本当に喜んでくれる。食べにいけない方もいるので。ボートレーサーなので、社会貢献もできればと。要望があれば、児童福祉施設とかにも行きたい」。レーサーとして結果を求めつつ、もうひとつの夢へ、夫婦で“走り”続ける。