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怪物フェノーメノ史上3頭目V2/天皇賞

直線追いすがる他馬を振り切り天皇賞・春を連覇したフェノーメノ(左)
直線追いすがる他馬を振り切り天皇賞・春を連覇したフェノーメノ(左)

<天皇賞・春>◇4日=京都◇G1◇芝3200メートル◇4歳上◇出走18頭

 歴史的連覇だ! 強敵たちを撃破し、昨年の覇者フェノーメノ(牡5、戸田)が今年も春の盾を制した。昨秋発症した繋靱帯(けいじんたい)炎や前走日経賞の敗戦を、絶好調の蛯名正義騎手(45)とともに乗り越えてみせた。今後は昨年果たせなかった天皇賞春秋制覇が大目標となる。

 右ステッキが激しく上下する。頼む、何とか、このまましのいでくれ…。ゴール前は4頭の大接戦。首差制したのは、ポルトガル語で怪物の名を持つ昨年の王者フェノーメノ。伝統の大一番で連覇を達成した。

 いつも以上に長く感じた淀の直線。4角を回ると、さぁ行くぞと蛯名騎手が全身を使って手綱を押す。外から迫ってきたのはウインバリアシオン。併せ馬の形になると勝負根性を発揮した。さらに後ろからはダービー馬キズナ、伏兵ホッコーブレーヴの気配が近づく。「これ以上、来ないでくれ!」。最後は苦しがって内にもたれながら、不屈の精神を武器に押し切った。

 派手な喜びはない。ベテランの心は安どの気持ちでいっぱいだ。「ホッとしたというのが正直なところ。ここまでよく戻ってくれた」。戦前までの蛯名の鋭い目つきは、すっかり消えていた。昨年の天皇賞・春でG1初制覇。春秋連覇を目標にしたが、10月に左前繋靱帯炎を発症した。症状は軽度だったが、肉体的な疲労に加え毛づやもさえず、陣営は秋全休という決断を下した。「去年の秋は1走もできず、牧場、厩舎スタッフ、僕も悔しい思いをした。ここまでの頑張りを結果にできたのが良かった」。1年前とは違う勝利の味はメジロマックイーン(91、92年)、テイエムオペラオー(00、01年)以来3頭目となる連覇の味でもあった。

 フェノーメノをよみがえらせたのは「いつも通り」の稽古だった。今年初戦の日経賞では、予期せぬ大雪でウッドコースが使えずポリトラックで調教した。気合を乗せるため3週連続での蛯名騎手騎乗があだとなった。マイナス8キロの馬体重で5着。それ以上にG1ホースらしからぬ走りに終わってしまった。今回はいつも通りウッドコースで稽古し、騎手を乗せたのも1週前だけ。「よく短期間で戻してくれた」と鞍上はスタッフに感謝を述べた。

 蛯名にとって春の盾は、02年マンハッタンカフェを含めて3勝目。しかし「同期(武豊)は6勝もしている。負けないように頑張ります」とライバル心をのぞかせた。イスラボニータで制した皐月賞に続くJRA・G1制覇。45歳のベテランの腕は、良き馬、良き関係者、良きライバルによって、今も磨かれ続けている。【平本果那】

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 [2014年5月5日9時0分 紙面から]

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