J1各クラブは16日までに22年シーズンの新体制を発表した。初のJリーグ参戦となる新外国籍選手は7人だけで、それを除いた他クラブからの移籍は計106人。近年のトレンドにもなっているJ2からの「個人昇格」は相変わらず目立つが、期限付き移籍先からの復帰が多いのも特徴の1つだ。

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昨季同時期、20チームで計19人だったものが、今季は18チームで計24人に増加。クラブ別では横浜の5人が最多で、昨季J2町田で39試合に出場して10得点10アシストをマークしたMF吉尾海夏(23)が4年ぶりに復帰する。

たくましさを増したレフティーは「この3年間どこにいても僕の体にはトリコロールの血が流れていました」とコメント。さらに「レンタルに行く前とは比べものにならないくらい自信をつけて戻ってくることができた」と言う。

昨季はそうした「復帰組」が活躍。リーグ連覇を達成した川崎Fは象徴的で、FW宮城天(J3富山=20試合3得点)、FW遠野大弥(J2福岡=41試合11得点)、FW知念慶(J1大分=29試合3得点)が、それぞれ復帰1年目で優勝に大きく貢献した。川崎Fの戦い方を知るだけに適応も早く、即戦力になった。

試合に出続けることがいかに重要か-。実戦経験を積むことができるJ2、J3という受け皿があったからこそ、成長し、その才能も花開いたという選手は多い。コロナ禍で新外国籍選手の獲得が難しい中、武者修行から帰還した「生え抜き」のJ1での活躍に期待が高まる。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)


〈22年J1の期限付き移籍からの復帰選手〉※1月16日現在

▼札幌

檀崎竜孔(J2千葉)4試合0得点

藤村怜(J2山形)5試合0得点

▼鹿島

小田逸稀(J2千葉)24試合2得点

名古新太郎(J1湘南)19試合3得点

▼柏

猿田遥己(J1横浜FC)0試合0得点

▼東京

平川怜(J2松本)19試合0得点

▼横浜

吉尾海夏(J2町田)39試合10得点

樺山諒乃介(J2山形)16試合2得点

オビ・パウエルオビンナ(J2栃木)22試合0得点

池田航(J3讃岐)2試合0得点

ンダウ・ターラ(J2町田)2試合0得点

▼湘南

福島隼斗(J3福島)18試合1得点

若月大和(スイス1部シオン)

▼清水

高橋大悟(J2北九州)42試合10得点

成岡輝瑠(J2相模原)17試合0得点

栗原イブラヒムジュニア(JFL鈴鹿)1試合0得点

▼磐田

上原力也(J1仙台)34試合1得点

▼名古屋

東ジョン(J2栃木)0試合0得点

▼C大阪

舩木翔(J2相模原)17試合0得点

▼神戸

藤本憲明(J1清水)9試合1得点

▼広島

野津田岳人(J2甲府)41試合2得点

川村拓夢(J2愛媛)34試合8得点

▼福岡

東家聡樹(J3今治)25試合2得点

▼鳥栖

石井快征(J2愛媛)12試合1得点