主将のDF吉田麻也(33=サンプドリア)が昨年11月以来の日本代表復帰を果たした。国際Aマッチ通算出場数は日本歴代7位の113試合。勝てばワールドカップ(W杯)出場が決まる24日のオーストラリア戦に出場すれば、前主将のMF長谷部誠(38=アイントラハト・フランクフルト)と並び歴代6位タイに浮上することになる。
前回の2018年W杯ロシア大会後は守備の中心としてだけでなく、主将としてもチームを引っ張ってきた。同大会まで3大会連続で主将を務めた長谷部が代表引退を表明したときには「引っ張っていかないといけない」と涙を流した。「どうあがいても長谷部誠にはなれない」と、前任者の偉大さを誰よりも理解していた。そのレジェンドにあと1試合で肩を並べることになる。
試合開始からキャプテンマークを巻いての出場は通算31試合。主将としての出場数の日本最多は長谷部の81試合(10~18年)だが、吉田はあと2試合でDF中沢佑二の33試合(05~10年)と並び、日本サッカー協会の調査で判明している限りでは歴代5位タイに浮上する。
これまでの出場試合でチームは71勝16分け26敗と大きく勝ち越し。勝率(白星率)は63%に達する。通算100試合以上に出場した8選手の中では最高で、唯一6割を超える。百戦錬磨の頼れる主将が、日本を7大会連続7度目のW杯出場に導いてくれるはずだ。
〈日本の国際Aマッチ通算出場100試合以上〉
1位152 遠藤保仁 84勝34分34敗(55%)
2位133 長友佑都 77勝23分33敗(58%)
3位122 井原正巳 52勝32分38敗(43%)
4位119 岡崎慎司 66勝25分28敗(55%)
5位116 川口能活 62勝27分27敗(53%)
6位114 長谷部誠 61勝24分29敗(54%)
7位113☆吉田麻也 71勝16分26敗(63%)
8位110 中沢佑二 61勝28分21敗(55%)
※カッコ内は勝率(勝ち数÷試合数)。PK戦は引き分け扱い。2014年9月9日のベネズエラ戦は2-2で終了したが、ベネズエラが出場停止選手を出場させたため、FIFAの裁定により3-0勝利扱いとして集計
〈日本の主将での出場数30試合以上〉
1位81 長谷部誠
2位55 宮本恒靖
3位49 柱谷哲二
4位47 井原正巳
5位33 中沢佑二
6位31☆吉田麻也