18歳の新人MF三戸舜介の積極性がアルビレックス新潟に4試合ぶりの勝ち点3をもたらした。19日のアウェー東京ヴェルディ戦(3-1)の前半14分、左足ミドルで今季2点目を挙げた。9試合ぶりのスタメンで右サイドから積極果敢にドリブルを仕掛け、自身最長となる81分間の出場で放ったシュートはチーム最多の3本。全て利き足とは逆の左足で狙い、そのうち2本はペナルティーエリア外からだった。

身長163センチと小柄で俊敏。プロ初ゴールもドリブルからの左足ミドルだった。18歳のルーキーは「2点とも利き足じゃない左足。(2得点とも東京V戦で)もっているのかな」と笑顔を見せた。今後はその左足ミドルは警戒されることになるが、そうなれば逆に切り返して利き足を振り抜く機会も増えるはず。左右両足遜色なくシュートを打てるのは強みとなる。

8月30日から1週間、24年のパリオリンピック(五輪)を目指すU-20日本代表候補合宿にGK藤田とともに参加した。10月下旬にはU-23アジア選手権予選(ウズベキスタン)が控える。その時期にJ1はリーグ戦が中断するが、J2は開催中。正規の代表メンバーに入れば名誉なことではあるものの、その時期はリーグ終盤戦。J2はそうした不都合も多い。三戸ら若い代表候補選手はさらなる飛躍のためにも、チームとともにできるだけ早くJ1の舞台に立つ必要がある。【石川秀和】

三戸舜介(2021年5月5日撮影)
三戸舜介(2021年5月5日撮影)