実績十分の32歳ストライカーがゴールを決めれば負けない。後半17分、J2アルビレックス新潟FW鈴木が決勝ゴール。これで鈴木の今季得点試合は5戦全勝(6点目)。空中戦に強く、最前線で攻撃の起点になれる万能型FWの復調は大きい。

今季の新潟鈴木の得点試合
今季の新潟鈴木の得点試合

開幕5連勝時には5試合に出場し4得点。その後はけがなどもあって先発を外れる機会が増え、それとともにチームも停滞。だが3-1で勝った9月19日のアウェー東京V戦で約6カ月ぶりにゴールを挙げていた。

町田時代の14年にはJ3初代得点王に輝くなど、J2とJ3のリーグ戦で過去4度、年間2桁得点を達成する。全カテゴリーのリーグ戦通算得点は72点で、PK(12点)を除く、流れの中からの得点は利き足の右足が26点、左足16点、ヘッド18点とバランス良く、実に器用にゴールを決めている。

決勝点の鈴木がサポーターに駆け寄る
決勝点の鈴木がサポーターに駆け寄る

今季は敵陣での空中戦勝率でチームで唯一、60%以上を記録するなど攻撃の幅も広げる。自身5度目のシーズン10得点以上まであと4点。谷口、高木に続き、クラブでは01年以来、20年ぶりとなる「2桁得点トリオ」誕生の期待も高まる。【石川秀和】