J2アルビレックス新潟はクラブ新記録のホーム10連勝を飾った。19日の秋田戦で3-0の無失点勝利。クラブのホーム連勝記録を9年ぶりに塗り替えて首位を守った。J2全体でも歴代5位。同一シーズンでの最多は04年の川崎Fが開幕からマークした16連勝で、現J1王者が保持するJ2記録の更新も狙える勢いだ。ちなみにホーム11連勝以上のチームはその年、全て優勝しているというのは過去の話。

試合は前半15分、セットプレーの流れから本間の浮き球のパスを松田が頭で押し込み先制した。前半は相手にシュートを1本も打たせず、完璧に近い内容だった。これで前半をリードして折り返した試合は今季10戦全勝となった。

ただ、最終的な3-0のスコアほどの差はなかった印象。後半開始から44分までは自陣でのパスミスやトラップミスなどから逆襲を受け続けた。セカンドボールを拾うことができず、2次攻撃を許した。松橋監督も「うまくいっていることは少なかった」と言った。

それでもセンターバック2人とGK小島を中心に集中力を切らすことはなかった。粘り強く守り、試合終了間際に途中出場のシマブクと伊藤の連続ゴールで突き放した。次節は26日にアウェーで2位横浜FCとの首位攻防戦。「どのクラブも成長している。その成長速度を少しでも上げて相手を上回りたい」と指揮官。首位に立っているとはいえ、挑戦者の立場は変わらない。【石川秀和】

新潟・谷口(左)と競り合う秋田・千田
新潟・谷口(左)と競り合う秋田・千田