18年W杯(ワールドカップ)ロシア大会の組み合わせ抽選会がクレムリンで行われ、6大会連続出場の日本はポーランド、コロンビア、セネガルとの1次リーグH組に入った。
日本は02年日韓大会と10年南アフリカ大会の16強が最高成績。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が率いる今大会は、2大会ぶりの1次リーグ突破を目指す。大会は来年6月14日に開幕し、日本の初戦コロンビア戦は19日午後6時(同20日午前0時)キックオフ。7月15日の決勝まで全64試合が行われる。
日本が出場32カ国の大トリでH組に組み込まれた。ドロワー(抽選人)の元イタリア代表主将カンナバロ氏が手にした時には、既に日本の命運は決まっていた。ポーランド、コロンビア、セネガルが待ち受ける組だった。氷点下のモスクワ、赤の広場に隣接する世界遺産クレムリン。第1ポット(P)の8チームから第4P最後の日本まで、わずか24分で終了。対戦相手が一気に決まった。
最後に残った日本と韓国が、ドイツのF組とポーランドのH組との二択になったが、日本は前回優勝のドイツは回避した。だが、1次リーグ突破は簡単ではない。ペケルマン監督が率いる初戦のコロンビアは前回ブラジル大会の第3戦で1-4と惨敗。MFロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)FWファルカオ(モナコ)は健在だ。しかも、日本はW杯で南米勢には3戦全敗。日本が決勝トーナメントに進出した過去2大会はともに初戦で勝ち点を挙げており、リベンジできるかが1次リーグ突破、目標の8強入りへの指標になる。結果を受けて、ハリルホジッチ監督は「偶然、数日前にコロンビア戦の映像を見ていた。1次リーグ突破の鍵は初戦のコロンビア戦になる」と言った。
第2戦はセネガル。アフリカ予選無敗で、リバプールのFWマネらアフリカのスター軍団だ。第3戦はポーランド。第1Pの中では知名度こそ低いが、欧州予選10戦16発のFWレバンドフスキ(Bミュンヘン)を止めるのは容易ではない。H組では最長の移動距離2400キロとなったことも、どう影響が出るのか。
ハリルホジッチ監督は「もっと難しい組に入るかと思っていた」とし「HはハリルホジッチのHだ」と余裕を見せた。世界を驚かせる下克上の準備を始める。【八反誠】
◆大会方式 32チームが8組に分かれて1次リーグを行い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する。勝ち点は勝ちが3、引き分け1、負け0。順位決定は(1)総勝ち点(2)全体の得失点差(3)総得点で、2チーム以上が並んだ場合は(4)当該チーム間の勝ち点(5)同得失点差(6)同総得点(7)フェアプレーポイント数の順で決まる。すべて同じ場合は抽選。決勝トーナメントは90分で決着がつかない場合、15分ハーフの延長戦に突入する。それでも勝敗が決まらない場合はPK戦となる。モスクワの2会場など11都市12会場で行われる。