日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の苦言にも、選手は冷静な対応を見せた。

 26日にベルギー・リエージュで行われた公式会見で、指揮官が「問題は内部で解決する。外部への発言は良くない」と話したことについて、主将のMF長谷部誠(34)は「誰の発言に対して言ったものか分からないけど、コメントは選手の裁量でいいと思う。外に向けて発言する必要はないけど、人それぞれ」とスタンスを示した。

 主将として意見をまとめることについても「僕がやるべきなのかもしれないけど、代表選手ですから。合わせることがいいことなのかどうか。個人的には、無理して合わせようとは思わない」と続けた。

 最年長のGK川島永嗣(35)も「3年前から監督が言っていることは変わらない」と即答。監督と選手でコンセンサスを取る必要性を問われても「別に言ってることが違うとは思わなかった」と証言した。

 マリ戦は低調な内容で1-1の引き分けに終わっただけに「選手もストレスがたまっていたと思うし、ふがいなさが(発言の根底に)あったはず」。アピール合戦になってチームが1つになれていないのでは、との指摘にも「例えば(中島)翔哉のドリブルはうまいし、自分を出すのはいいことだと思う。消極的じゃ生き残れない」と意に介さなかった。