日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏(81)が9日、ツイッターを更新し、ヴィッセル神戸の親会社楽天の三木谷浩史会長兼社長(53)が、今夏でバルセロナを退団するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(33)の獲得交渉を行った件を称賛した。

 「イニエスタ神戸入り、の新聞の見出しに胸が躍った。まだ33歳。あのファンタスティックなプレーがJリーグで見られるとは夢にも思わなかった。三木谷さんに心からの感謝と敬意と御礼を申し上げます。これでポドルスキーが活きる。思い切った投資をして欲しいと願っていたがその金額をはるかに超える。」

 川淵氏は、最大でJリーグ史上最高額を大幅に超える推定年俸3500万ユーロ(約47億3000万円)を用意し、イニエスタ取りに動いている三木谷氏に感謝した。また、神戸で主将を務める、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキとの好連係に期待しつつ、他のJリーグクラブ社長にゲキを飛ばした。

 「アジアでは唯一中国だけが大物選手を獲得する能力があると世界のサッカー界で思われていた。そこに三木谷さんは突破口を開いて頂いたのだ。Jリーグが一段と飛躍するチャンスが与えられた。収容能力の高いスタジアムを持つクラブの社長がこの事に1番刺激を受けて欲しいと心から願う。」(コメントは全て原文のまま)

 川淵氏が初代チェアマンとなって1993年(平5)に開幕したJリーグは、草創期には鹿島アントラーズの元ブラジル代表MFジーコ、現役のブラジル代表MFレオナルドとDFジョルジーニョ、ジェフユナイテッド市原(現千葉)のドイツ代表MFピエール・リトバルスキー、ジュビロ磐田の元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチ、ブラジル代表DFドゥンガら、世界のスター選手が参戦し、世界的にも話題となった。

 川淵氏は、具体的なクラブ名こそ挙げなかったが、Jリーグの中でも経営規模の大きなクラブ、大きなスタジアムを持ったクラブの、今後の積極的な選手補強、投資を期待した。