日本代表の次期監督選定に当たり、日本協会に売り込んでいるという外国人監督の1人、元ドイツ代表FWユルゲン・クリンスマン氏(53)が7日、ツイッターを更新した。日本で過熱する就任報道について「(滞在地)モスクワから、ごあいさつ。明確にしておきたいが、日本で指導するという『うわさ』は真実ではない」とドイツ語と英語で1行ずつ、つぶやいた。具体的には言及していない。

 前日6日は、英BBCのワールドカップ・テレビ中継(準々決勝ベルギー対ブラジル)ゲスト解説のため、首都モスクワの特設スタジオに姿を見せた。ドイツ、米国代表監督を歴任した指揮官は、詰めかけた日本の報道陣に「ハウ・アー・ユー(元気ですか)?」とあいさつ。「日本代表監督になるんですか」「(田嶋)会長と会う予定は」など質問が飛んだが、応じなかった。これを意識したツイートと思われるが、今回の件に関して初めての意思表示となった。

 当該ツイッターを更新した後は、肉声であらためて「すべてツイッターに投稿した通りだ。それ以上、何も言うことはない」と話した。(モスクワ=木下淳)