【アブダビ=4日】森保ジャパン初招集のFW武藤嘉紀(26=ニューカッスル)が新たな“顔”に名乗りを上げた。この日、5日に開幕するアジア杯に向け英国からUAE入り。若手が躍動する中、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場した武藤は「とにかく結果を出す」と覚悟を示した。MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)とDF吉田麻也(30=サウサンプトン)もUAE入りしたが、3人はこの日と今日5日はオフになった。チームはUAE入り後、2日目の練習を行った。

決戦の地に着いた武藤の表情は引き締まっていた。W杯以来、約半年ぶりの日本代表招集。森保監督のもとでは初めてで「非常に楽しみ」と心待ちにした。MF中島、南野、堂安という若手3人衆が台頭する森保ジャパン。その活躍は武藤の耳にも入っていた。

「若い選手が入ってきて、すごく躍動している。いい意味で怖いもの知らず。だからこそ僕らみたいな(中堅の)選手たちも食い込んでいかないといけないし、負けてられない。ベンチ温めるために来たわけじゃないので。とにかく結果を出していけたらいい」

森保監督からはW杯で指導を受けた。大会では控えに回ることが多く、出場は1次リーグのポーランド戦1試合のみだったが「かなり指導を受けて(試合に)出ていない選手たちにもしっかりサポートしてくれた。人間性が素晴らしい方というのは分かっている」と、当時コーチとして帯同していた現指揮官から温かい声を掛けられたという。

初戦は9日の1次リーグ・トルクメニスタン戦。まずは日本を2大会ぶりの優勝へ導き、控えが続く所属クラブでの定位置奪回につなげたい。【小杉舞】