南米選手権ブラジル大会(コパ・アメリカ=6月14日開幕)に臨む日本代表のメンバー発表が24日、東京・JFAハウスで行われた。

森保一監督(50)の抱負に続き、招集が難航したことについての質問には、日本協会の関塚技術委員長(58)が対応。「IMD(インターナショナル・マッチ・デー=国際Aマッチデー)以外の活動については、今後も長期的に調整していく必要があると思っています」。そう短く答えた。

「長期的」と話したことについて「具体的に」と追加の質問が入ると、関塚委員長は「毎年カレンダーを見ながら、その中で長期性を持って考えていきたい。震災(東日本大震災が起きた後の11年の南米選手権)の時は出場を断念し、今回は参加できることになりました。その中で、いろいろな課題が出てきている。大会が終わったら、しっかりと取り組みも踏まえて検証していきたい。僕自身も(ロンドン)五輪の予選から本大会と戦った中で起こったこと、それを踏まえて、リオの五輪もありながら取り組んできた経緯もある。その中で今回、各クラブの協力を得ましたので、しっかりと戦っていきたい。その後、しっかり精査しながら皆さんにご提示いただきたいと考えております」と補足した。

日程が重複する、ACL決勝トーナメント進出チームからの招集については「世界の強豪と戦うことも日本の強化のためには大事なこと。4、5、6月とカレンダーをお見せしながらクラブと人選について話をしてきた。ですから、クラブと我々の話の中で詰めていって、こういう結論になったのが正直なところ。先ほど森保監督もお話しされていたように、クラブとしては戦力として考えているわけなので1人でも抜かれれば大変でしょうが、お願いしてクラブに応えていただきました、そういう経緯となります」と説明した。

今回、各クラブの協力を得られたことに関し「来年の東京五輪があるからか」と聞かれると「森保監督とスタッフがAと五輪の兼任でやられている。その中で拘束力、派遣義務がない形での大会へ選手を出してもらえた。A代表として戦うこともあり、やはり(五輪があるために)ご理解は大きかったのかなあと思います」と認めた。