新型コロナウイルスの影響でJリーグ公式戦は延期が続く。今週の「五輪チェック」は、代表へのアピールチャンスを奪われたボーダーライン上の選手を取り上げる。1月のU-23アジア選手権に出場した柏レイソルDF古賀太陽(21)。先月22日の札幌との開幕戦では左サイドバックで先発し勝利に貢献しただけに「試合に出たい気持ちが強い」と複雑な胸中を吐露した。

今月下旬のU-23日本代表の親善試合の開催も不透明。リーグ戦も含め、試合でアピールする時間が削られていく不安は募るが「自分がもっとうまく、強くなる期間とポジティブにとらえて、自分を高めたい」。東京五輪の代表の座はわずか18人。「試合でしかアピールできない。そこで発揮できるように自分に目を向けていきたい」。再開するリーグ戦で猛アピールをする覚悟は強い。【岩田千代巳】