英ガーディアン電子版は1日、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選組み合わせ抽選について報じ、オーストラリアが、“アジアのサッカー大国”日本とまた同組になってしまったと伝えた。

同紙はこれまでの両国の激しいライバル関係について言及。06年W杯ドイツ大会で対戦し、ケーヒルの「人生の宝物」だというW杯初ゴールを含む2得点などでオーストラリアが3-1で勝ち、本大会初白星を挙げたことや、オーストラリアがアジア連盟の一員としてW杯予選に参加するようになった10年南アフリカ大会以降、4大会連続でアジア最終予選で日本と同組になったことなどを列挙した。

オーストラリアと日本はこれまで25回対戦。オーストラリアは7勝(9分け9敗)しているが、最後に日本に勝利したのは09年6月17日のW杯最終予選まで10年以上さかのぼる。一方、日本はここ7試合で4勝3分けと、近年はオーストラリアにとっての天敵となっている。ガーディアン紙の報道のニュアンスもそうだが、もはや日本がどこの組に入ろうと、日本と同組になった国が「死の組に入ってしまった」と報じられるのがふつうなのだ。

日本とオーストラリアの立場が逆転したといえる一戦が、22年W杯が行われるカタールのドーハで開催された11年アジア杯決勝。延長戦の末、李忠成の決勝ボレーで優勝した、あの試合だ。あのハリファ国際スタジアムでの対戦以来、日本はオーストラリアに一度も負けていない。

さらに日本は16年のU-23アジア選手権でも3-2で韓国を破って優勝。この試合もドーハで行われた。サムライ・ブルーにとってカタールは縁起の良い場所なのだ。その幸運の地へ舞い戻るための戦いがいよいよ始まる。U-23アジア選手権を制したメンバーである南野拓実や遠藤航、浅野拓磨らが中心となって。