日本代表の森保一監督(53)が22日、視察中の欧州からオンラインで取材対応した。

9月のワールドカップ(W杯)アジア最終予選をドーハ(カタール)で終えたあと、コーチやトレーナーとともに帰国せずにドイツ移動。デュッセルドルフにある日本協会のオフィスを拠点として各国へ視察に出ているという。

この日までにドイツ、ベルギー、オランダ、フランスの4カ国で、試合や練習を回っている。直近ではFWオナイウ阿道が所属するトゥールーズの試合を視察し、各国リーグに所属する選手と話す機会もあり「多くの選手とコミュニケーションをとっている」と、直接チェックできる良さを実感として語った。

現地はワクチンの接種証明があれば日常生活はほぼ通常に戻っているというが、リスクを下げるためにデュッセルドルフから公共機関を極力使わずに移動できる範囲で視察を行っているという。

今後はイギリスやスペインにもスタッフを派遣することも検討しているといい、プレミアリーグのアーセナルでプレーしているDF冨安健洋について「世界最高峰で、さらにアグレッシブにギアをあげないといけないという闘志が見える。高いレベルでプレーしたいという夢をかなえてほっとしているだけじゃなく、そこでさらに成功してやろうという野心や向上心が見えていい」とさらなる成長に期待を寄せた。

10月には最終予選の2連戦がある。サウジアラビア、オーストラリアと、難敵続きの前半戦のヤマ場となる。指揮官は選手選考の見通しについて「基本的には、今活動している選手のクラブでのプレーをみて、状態のいい選手を招集することに変わりはない」と語り「クラブで存在感を発揮している選手で代表のコンセプトを統一しながら戦っていければ、相手に打ち勝てるだけのものを作っていけると思っている」と選手への信頼を口にした。