サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦う日本代表MF守田英正(26=サンタクララ)が10日、オンライン取材に対応した。チームは開幕から3戦を終えて勝ち点3。崖っぷちの中で、12日にここまで3戦3勝のオーストラリア戦(埼玉)を迎える。
一問一答は、以下の通り。
-心境は?
守田 敗戦で厳しい状況ですけど、ホームですし、勝ち点3を取ることが大事かなと思います。
-前回途中出場した時は、どんな指示があったのか?
守田 僕が入る直前に失点してしまって、そうではなくとも、後ろから少しボールを持つ時間を増やすことと、前に厚みをかけていくことを指示を受けました。
-失点して、交代を急いだのか?
守田 もともと、後半開始ぐらいからアップはしてて、特に失点したからとかではないと思う。
-珍しく、最初はボールコントロールをミスしたが?
守田 緊張はなかった。左足でコントロールしようとした中で、軸足の右に当たってしまった。途中から交代で入るのは、本当に難しいことですし。そういった中で、しっかり勢いもたらす意味で、同じ状況が続いてしまったので課題だと思います。
-状況判断については?
守田 外から見ていて、前半にいい奪い方が出来たのと、相手のミスでマイボールになったことで、縦に急ぎすぎたこともあったけど、チャンスをつくったこともあるんで、そこは数少ないチャンスを決めきる必要がある。ボランチだけではなく、少し縦に急ぎ過ぎたと思う。チャンスっぽい場面というか、そういう奪い方が少なからず出来ていた。急ぎたくなる気持ちもわかる。ただ、ボールを持つということに対し、少し臆病になることで、それによって、体力をもっていかれて、失点したからこそ、奪いにいかないといけない。主体的に、自分からアクションを起こして、ゲームをコントロールする時間もあって良かったかなと。
-落ち着きのなさということについては?
守田 考え方が分かれると思うけど、守備の追い方が悪くて、間延びした中で奪えてしまった時に、距離感悪くて、つなげずにボールをロストすることもある。ビルドアップで人の配置が悪いこともある。サウジ戦は握られてしまった。保持されても仕方ないという考え方で試合を進めていったのもある。だとしたら、もっと割り切ってブロックを敷くとか、出て行くなら、チーム全体で押し上げて、前に推進力を持って奪いにいくとか、守備を明確に出来れば、落ち着かせることも距離感がいいので出来たのでは。あくまで、ボールを握ることにフォーカスして、そこでまずは負けない。自信を持って、やることを考えると、配置の部分で立ち位置がオーガナイズされてもいいというか、突き詰めていかないといかない。
-プレッシャーのかかる試合状況だが、チームに伝えることは?
守田 難しい状況ですし、あとがないと言ってもいいほど。2敗しているので。やることやるしかない。割り切って、開き直ってやるしかない。アプローチとしては、ゲームコントロールのところ、試合に出ることを想定しながら、周りの選手にもっとこうしてほしい、ああしてほしいと言っていくこと。大きく変える必要はない。もともと持っているものは、すごい。発揮出来ていないのは、自身の課題。相手というよりは、自分たち。頑張りたいと思います。
-ボランチとして、チームを持つ時間をつくることで大事なことは?
守田 立ち位置かなって思います。それだけではないのですが、見ていなくても、ここに人がいる状況とか、ここにいるから、こうなるよねっていう理論がいま少し欠けているかなと。選手の特徴もあるので、特徴を生かしてあげるようなポジショニング、サポートがある。サイドが幅取れていないとか、中に入りすぎとか、そこのスペースが使えていないとか。そこをなくせば、厚みのある攻撃、失った後もいい距離で守備もできる。そこはまだ話し合いができていないですけど、すぐに話せば、改善できると思う。声掛けしていきたい。
-オーストラリア戦へ
守田 まずは失点しないこと。苦しくなっている状況は、失点を先にしてしまうこと。失点しまったことが、難しくしてしまった要因。先制したいし、うまくいかなくても、失点しないことをまずは考えるべきかなと。
-このプレッシャーの中で、どういう感情?
守田 チームを勝たしたい気持ちは全員にある。招集された選手の中にも、メンバー外の人もいる。サポートしながら、チームを勝たせたいという気持ちで行動している。みんなブレはない。1つになって戦うことが大事。2次予選と比べて、最終予選はだいぶ緊張感は違うが、プレッシャーの中で、どれだけ個人の持っている力を発揮できるか、と思っている。厳しい状況に立たされているのも、また1つ乗り越えると、気持ちいいものだと思って、捉えています。
-オーストラリアは、かなり形を変えてくる。どういうスタンスで臨むか?
守田 ベースとなる部分はシステム、セットプレーは共有しておくべき材料かなと思う。守備の仕方で、どう何枚かけて追ってくるとか、僕たちの4バックに追ってくるとか、その試合にならないと分からない。ビルドアップに関しては、前もった材料というよりも、ピッチに立って、見て選んでいく感じですね。